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ちいろば牧師(榎本保郎牧師)

少年時代と戦争体験

1925年5月5日生まれ。三浦綾子の「ちいろば先生物語」で広く知られるようになった。1938年に旧制洲本中学校に入学する。少年時代は軍国少年だった。

信仰への目覚め

1944年、満州に出征する。1945年満州で敗戦を迎える。帰国後、敗戦の喪失の中で虚無感に陥っていた。地元の教会に通い始めて、1947年キリスト教の信仰を持つ。

神学の学びと牧会の始まり

1948年同志社高等学校に入学し、1949年に同志社大学神学部に入学する。同社大学時代神学部の教授のマクナイトより薫陶を受ける。神学生時代に京都世光教会と保育園を設立する。

榎本保郎(えのもと やすろう)

今治教会での働きと「ちいろば」の出版

1963年に愛媛県今治市の日本基督教団今治教会に赴任する。今治教会の週報に二年間連載した「ちいろば」という自伝が加筆されて、1968年に出版される。

アシュラム運動への献身

1975年今治教会を辞任して、アシュラム運動のために、近江八幡市に移り、アシュラムセンターの主幹になる。アシュラム運動の普及のために、台湾、アメリカ、ブラジルなどを回る。

最期と遺されたもの

1977年、アシュラム運動のためにアメリカに向かう途中に肝炎が悪化して、ロサンゼルスの病院に入院する。7月27日、52歳で肝炎のために死去する。

アシュラム運動の普及に貢献した。榎本栄次牧師(日本基督教団今治教会)は実弟。後宮俊夫牧師(日本基督教団総会議長1978-1988)は義弟。

榎本保郎の書